コードトーン1音でソロを弾いてみよう!
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ここからはソロについて学んでいきたいと思います。ジャズギターのアドリブといえば、ジャズジャイアントとしてはウェスモンゴメリー、ジョーパス、パットマルティーノ、そして最近ではカートローゼンウィンケルやジェシヴァンルーラー、ジョナサンクレイスバーグといった超絶技巧のギタリスト達が浮かんでくると思います。しかし、いきなり彼らのようなソロを弾けるハズはありません。千里の道も一歩からです。次の楽譜を見てください。

 

コードトーン1音でソロを弾いてみよう!

1note solo

正確に言うと、このソロは「コードトーン1音+装飾音」で弾いていますがメインの音はコードトーンです。このソロを弾いてみると、「なんてつまらないソロなんだ...」と思うかもしれません。

 

が、しかし!

 

侮ってはいけません。このソロは実はジャズを学んでいくにあたって超重要なソロになっています!!このソロの肝は、各コードのポイントとなる音が、全て最終的に「3度」か「7度」の音になってます。まずは1〜4小節を見てください。

 

コードトーン1赤丸

 

赤丸で囲まれた音がF7では「7度」、Bb7では「3度」の音になっていることが分かると思います。「バッキング編」でも描いてありますがもう一度コードの構成音の位置関係を示しておきます。

F7Bb7コード押さえ方

このように「半音ズラすだけでコードの構成音を弾いている」と意識できることが非常に重要です。

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次の5〜8小節も見てみましょう。

コードトーン1赤丸2

ここでも同様にBb7では「3度」、Bdim7では「3度」、F7では「7度」、D7では「3度」を弾いています。D7では3度の音と弾くために少し音が飛んでいますがコードトーンだけに縛られなければ、D7を次のように「b9のテンション音」を弾いてもサウンドします。

 

コードトーン1赤丸2D7のところだけ変えた

 


 

次は9〜12小節目を見てみましょう。

コードトーン1赤丸3

 

ここではGm7から半音ずつ下がり、D7からまた半音ずつ下がっているのがわかると思います。単音のソロを弾くだけでも意味のある音であれば、このようにちゃんとサウンドするため聴く人が聴けば、「おっ!ちゃんと分かっているな〜」となります。

 

また、余談になりますが、ジムホールが以前「jazz guitar book」で曲「all the things you are」を例に挙げて3度や7度と言ったコードの構成音を意識することの重要性を語っていました。次回はコードトーンソロをもう少し突き詰めていきましょう。
ではもう一度、合わせて弾いてみましょう!

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