Recommend practice

ここでは僕のやっているオススメの練習法を紹介したいと思います。

ノートにメモする。

これはみなさん実践している様でいて、実はそんなに実践できてはいないのではないでしょうか? 気になったフレーズをノートに書き溜めていき、音源に合わせて弾いてみる。そしてセッションで試す。というのが一般的な流れだと思います。 僕自身、今でも気になるフレーズは耳コピして、しっかりとノートに書き溜めて練習するようにしています。 ただし、この方法には欠点があります。 それは「そのコード進行の所しか弾けない」という事態に陥ってしまうことです。 1人で練習している時は、コード進行に合わせてそのフレーズだけを練習していればいいかもしれません。しかし、セッションや本番では、その2小節、もしくは1小節のコード進行が終われば、次のコード進行が波のように押し寄せてきます。 練習していたフレーズが弾けたならまだしも、弾けない場合はどんどん曲が進行していってしまうため、テンパってしまい、最悪ロスト。。。ということになったことがある経験は誰しもがあるはずです。 そうなることを防ぐために、僕がフレーズをコピーをするときに工夫してるのは次の点です。
  1. その曲ごとにノートを作る。
  2. ノート見開きを使ってコード進行を全て書く。
  3. 一行を4小節で書く(見やすいように、かつ頭の中で曲のコード進行をイメージし易くするため)。
  4. 覚えたいフレーズの前後のコード進行、ターゲット音を覚えておく。
  5. 最後に、違う曲やコード進行でも同じフレーズを弾けるように練習する。
ということをしています。 下の写真が、僕が実際につけているノートメモです。
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1.その曲ごとにノートを作る。 ジャズギター初心者の方は、曲を一つずつ覚えてゆく必要があります。このように、各曲ごとにコード進行を書いてゆくことで相当コード進行が覚えられます。受験時代に、紙に書いて覚える派であった人は特にそうだと思います。僕はこの方法を実践し始めてから、大体の曲は譜面なしでもセッションに参加できるようになりました。   2.ノート見開きを使ってコード進行を全て書く。 曲ごとにノートを作るだけではなく、毎回全てのコード進行をノート見開き1枚で把握できるようにしておくと良いです。断片的なものよりも大きな流れも把握した方が、逆に曲のコード進行は暗記できます。 3.一行を4小節で書く これは細かいようですが、重要です。視覚的に一瞬で構造を理解できるようなビジュアルで整理をしておくことは暗記のし易さに直結します。一度、一行8小節も試しましたが、当然の如く情報量が多すぎてやめました。人間の脳は視覚化してみると覚えやすくなりますのでオススメです。   4.覚えたいフレーズの前後のコード進行やターゲット音を覚えておく。 これは先にも書きましたが、練習したフレーズのコード進行が終わった後は、そのフレーズを弾くことに集中してしまっているため、その直後が意外とグダグダになってしまっている場合があります。ですので、そうならないためにも、練習フレーズの後の流れ、フレーズの方向性まである程度考えておくことをおススメします。(例えばツーファイブフレーズの後のIM7もしくは、Im7のフレーズを仕込んでおく等)   5.違う曲やコード進行でも同じフレーズを弾けるように練習する。 一つのフレーズを覚えたら、別のキーで弾けるように練習しましょう。これは面倒な練習ですが、大切なことです。また、別のポジションでも引く練習をすることも大切です。これらを意識しておくだけで、指板の見え方も変わってきますし、それにより新たなフレーズの発見にもつながったりします。   以上の点を意識して練習すれば、練習フレーズを曲ごとにピンポントの位置で引くことができるようになるばかりでなく、最悪、その練習フレーズが弾けなくても、途中で進行をロストすることはなくなると思います。

口で歌ってからフレーズを弾く。

ある程度指が動くようになってくると、手癖フレーズがいくつかできてくると思います。手癖フレーズがあるということは悪いことではありません。その人のトレードマークとなるフレーズですし、寧ろそれがあるのに、それを弾かないのは逆にどうなのかなと思います。ロックでも、イングウェイやポールギルバート、松本孝弘さんも手癖フレーズ沢山ありますよね。しかし、そればかり弾いていては、曲が違っても全く同じ感じになってしまいますし、何よりも自己嫌悪に陥ってきてしまうこともあると思います。 そうならないようにするためには、自分のアタマに浮かんだフレーズを声に出して歌ってみること、そして、それを楽器で表現するようにすることが大切です。ギターはサックスのような口で音を出す楽器ではないため、ついつい手の動きに任せて弾きまくってしまうことが少なくありません。 ピアニストのキースジャレットはいつも口で歌いながらフレーズを弾いています。(あそこまでする必要はないと思いますが)しかし、口で歌いながらそのまんまその、フレーズを弾けるようになるといいですよね。いわゆる楽器と一体になれている状態です。 この2点以外にもあると思いますが、是非参考にして頂けると幸いです。